2011年4月8日金曜日

Incremental GIM-V は本当に有用なのか

Incremental PageRankが有用な手法であるのは、ウェブグラフの構造が、一部が変化してもそこから波及する範囲が狭いからである。
The key observation is that evolution of the Web graph is slow, with large parts of it remaining unchanged.
(Incremental Page Rank Computation on Evolving Graphs)

Incremental MethodをGIM-Vに一般化した場合に、それで適応できるアルゴリズムの実データが、実際にこのような性質を持っていない限り、大した効果がないのではないか。

論文にすることを考えるならば、Adaptive PageRank, Incremental PageRankなど、なぜ提案手法が有用であるのかセクションで述べているので、Incremental GIM-Vの場合でも、この手法を一般化しても有用であることを示す必要があるように思える。
それができないと、論文としての貢献が主張できない。
(PageRankだけ評価しても、それではIncremental PageRankの貢献およびPEGASUSの貢献を超えることができない)

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